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螺旋階段(別館)

廃墟と旅。古びた建物大好き!

2014

11/24

Mon.

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【画家】ディマシオが好き 

◎当ブログ初めての方はお読み下さい >> 『自己紹介』



私が初めてディマシオの絵に出会ったのは、1992年。大丸の『ディマシオ展』の時だ。
どういういきさつでこの展覧会を見に行くことになったのかは、残念ながら覚えていない。
新聞に出てた公告でも見つけたか、新聞屋さんにチケットもらったのか、そのどっちかだったんじゃないかな。
いきさつははっきりしなくても、ものすごく感動して帰って来たのは、覚えている。


特に気に入ったのは、この絵だったみたい。
この絵はがきだけが、チケットと一緒に残っていた。
光を発するような、美しい体。
人間のようでいて、角が生えていたり、ちょっと人間と違う。
なんて不思議な美しさなんだろう。


『現代パリの幻想画家たち展』を見に行ったのは、それから2年後の1994年。
その時はディマシオだけでなく他の画家の作品も飾ってあったんだけど、なんと私が行った日、ディマシオが会場に来たんだよ!
2年間ずっと好きだった画家本人を目の前にして、私は頭が真っ白になって、何も言えなかった…。
ただただ目を丸くして、通り過ぎるディマシオを見ることしかできなかったんだ。
会場に来ていた他の人たちも、私と同じように遠巻きに眺めているだけだった。
そりゃー私はフランス語がしゃべれないし、英語だって殆どしゃべれない。
でも、片言でも、気持ちは通じたと思うんだよね。
若かったから仕方ないとも思うけど、なんで声をかけなかったのか、すごく悔やまれる。
今なら絶対声かけるんだけどなww

それ以来、私はディマシオの展覧会を待ち続けた。
約20年、待ち続けた。
20年前の私はパソコンなんか持ってなかった。
時代が変わりインターネットが普及したら、ディマシオの動向を検索してみた。
同じようにディマシオの来日を待ち続ける人たちのカキコミは見つけたけど、ディマシオに関する情報は得られなかった。

そんなある日、北海道で私は、ディマシオの絵に再会することになる。
廃墟目当てで行った北海道で、ディマシオの絵ばかりが飾られた美術館ができたことを、知ったのだ。
行く前に知ったんじゃないよ。北海道に入った後で、知ったんだ。これって運命だよね!?
私はいそいそと予定をあけ、ディマシオの美術館で一日を過ごした。
それが、ディマシオ美術館だ。
ひとけのない静かな廃校の校舎や体育館で、私はディマシオの絵を堪能した。
会場を何周も歩き回り、気に入った絵の前に何度も立った。
足が疲れても、見るのをやめられなかった。
私はひどく幸せだった。
この美術館を作った人は、もっと幸せだよね。
ディマシオの作品を山ほど買うだけのお金があり、ディマシオだけの美術館を作れちゃったんだから。

そして昨日、私の愛するディマシオ美術館のニュースをネットで見つけた。
【町おこし】北海道の山奥でコスプレイベント開催→役場も町民も大喜び→参加者が8人だった。 ディマシオ美術館(新冠町)
うーん、8人かぁ…(^^;
遠かったんだっけなぁ? よく覚えてないや。
でもまあ、あそこでコスプレやりたいって思ってくれた人が、いたんだよね。
きっとそのイベントの時の作品を見て、自分も行きたいって人が、増えるんじゃないかな。
私だけの秘密の場所にしておきたかった気もするけど、人気になったら、ディマシオまた日本に来てくれるかもしれないしw
東京あたりで個展、やってくれないかなー。

ディマシオ美術館では、許可を得て山ほど写真を撮ったんだけど、その写真を整理して(って言っても選ぶの面倒だから、殆ど全部載せるけどねw)記事にまとめるなんて、考えただけで気が遠くなるので、断念。
代わりに、20年前のチケットを探し出し、めんどくさくてヒーヒー言いながらスキャンして、この記事を書きました。
写真付きディマシオ美術館の記事は、またいつかね。気が向いた時にがんばりまーす!

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Posted on 16:42 [edit]

category: 絵の感想

thread: art・芸術・美術 - janre:学問・文化・芸術

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2014

11/25

Tue.

05:31

ohchangosinano | URL | edit


絵画の美しさは然ることながら、現実と非現実の間を彷徨うような廃墟に通づる魅力があり、それがこんなにも塔子さんを惹きつけたのかなと感じました。
そして、偶然から飛び出した絵画との出会いから始まり、長い年月をかけての偶然の邂逅に運命という必然がそこにあったのでは、と思います。
北海道旅行が2010年以降でなければ出会えていなかったのですものね。
運命の糸に引き寄せられるように新冠へ旅行したとしか思えません!
巨大な絵画を目の前にした塔子さんの興奮と陶酔が想像出来ます。

この絵葉書の絵画の光沢と照り感?はホワイトオパールのそれに似ているなと
私は感じました。
女性のか弱さを象徴している?羊のような角とやわらかな光沢が見事です。
私はこの方を全く知りませんでしたが、幻想絵画には惹かれます。
塔子さん、ステキな絵画を拝見させていただいてありがとう!

 

2014

11/26

Wed.

22:37

塔子 | URL | edit

>ohchangosinanoさん


私、写実でありながら非現実っぽい絵が好みみたい。
廃墟も、非現実ではないけど、非日常な感じが好きなのかな。自覚はないけどw

こんなにも長い間 再会を望んでいた絵に会えるなんて、なんともうれしいことでした。
これからは、少なくとも北海道まで出かけていけばいつでも会えるので、心が満たされてます。

ホワイトオパールって、知らなかったから検索してみた。
なるほど、おーちゃん的にはこういうイメージなのね^^
宝石に例えるところが、女性らしいなぁ。

 

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